花火系散歩屋のおーわ(@mof_mof08)です。
花火写真の撮影には一眼カメラを用いるのが一般的ですが、撮影環境に適した交換レンズが必要になります。
一眼カメラの交換レンズには多種多様な製品が用意されていますが、いったいどんなレンズを使えば良いのかイマイチ分からないなんて方もいらっしゃるかと思います。
本記事では花火写真の撮影におすすめなレンズについてざっくりと紹介していきます。
花火写真の撮影におすすめなレンズの要件
花火写真の撮影におすすめなレンズの要件は以下の5点となります。
- 種類:ズームレンズ
- 焦点距離:撮影場所により異なる
- 開放絞り:F4.0程度
- フィルターの装着が可能
- 逆光耐性が備わっている
花火写真の撮影に限れば、大三元レンズのような高価なレンズがなくとも十分に可能です。(他の用途を兼ねる場合はこの限りではない)
種類:ズームレンズ

花火写真の撮影においてはズームレンズがおすすめです。
主な理由はざっくり以下の通り。
- 必ずしも希望の場所から撮影できるとは限らない
- 撮影中に焦点距離の微調整が効く
花火写真の撮影では三脚を使うかつ現地の混雑度合いの兼ね合いで、いったん立ち位置を決めてしまうと他の位置へ移動するのがなかなかに難しい傾向にあります。
また、花火の高さや打ち上げ幅が自身が描いていたイメージと違い、焦点距離を微調整したくなる場面が意外とあります。
ズームレンズがあれば焦点距離にある程度の融通が効くため何かと便利です。
焦点距離:撮影環境により異なる

続いてレンズの焦点距離についてですが、撮影環境(花火の規模、撮影場所、構図の取り方)によって大きく異なります。
選ぶにあたっての基準はざっくり以下の通り。
- メイン会場内:広角〜標準
- メイン会場外:標準〜望遠
花火写真の撮影における焦点距離の選択はかなり重要で、適切でない場合は構図からフレームアウトするなど失敗の原因となります。
どの焦点距離が適しているかは下調べの段階で計算するのがより確実ですが、不慣れな方は上記を基準に考えると良いでしょう。
より詳しい焦点距離の計算方法については以下の記事を参考にしていただければと思います。
開放絞り:F4.0程度
開放絞りについてはF4.0程度あればおおむね対応できます。
花火写真の撮り方講座〜第4章 カメラの設定〜で触れていますが、花火は非常に明るい被写体のため、絞りを絞って(F4.0~16程度)の撮影が基本となります。
それゆえに、ズームレンズでよくあるF2.8通しの大口径レンズ(俗にいう大三元レンズ)でなくとも十分に花火写真の撮影を楽しむことができます。
暗い花火(和火)を撮る場合にはF4.0ぐらいまで開けることもありますので、開放F値もそのあたりに合わせておくとよろしいかと思います。
フィルターの装着が可能

必須ではありませんが、フィルター類の装着が可能かどうかもレンズ選びのポイントです。
花火写真の撮影において厄介な露出オーバー(白飛び)対策の一つにNDフィルターの併用が挙げられます。
現在発売されている多くのレンズではフィルター類の装着ができますが、装着できないレンズが一部あります。(特に花火写真の撮影でよく用いられる広角ズームレンズに多い)
花火写真の撮影でフィルターワークを考えている方は、レンズにフィルター類が装着できるかどうかを確認しましょう。
逆光耐性が備わっている

こちらも必須ではありませんが、逆光に強いレンズがあると何かと心強いです。
逆光と聞くと強烈な太陽光を思い浮かべるかもしれませんが、花火写真の撮影においても夜間特有の厄介な逆光に悩まされるケースがあります。
そう、街灯などの強烈な点光源です。
街灯などの強烈な点光源がレンズに直接当たった際、逆光耐性があまりないレンズを使用するとフレアやゴーストが発生し、写真の一部もしくは全体の画質が低下する可能性があります。

撮影場所を選ぶ段階で避けるのが望ましいですが、必ずしも希望の立ち位置が得られるとも限りませんので、気になる方は逆光に強いレンズを選んでおくとよろしいかなと思います。
まとめ
本記事では花火写真の撮影におすすめなレンズについて紹介してまいりました。
改めてざっくりまとめると…
- ズームレンズが便利
- 焦点距離は撮影場所によって異なる(メイン会場内なら広角〜標準、会場外なら標準〜望遠が推奨)
- 開放絞りはF4.0程度でOK
- フィルター類の装着ができる
- 逆光耐性がある
花火写真を一眼カメラで撮影する際に使うレンズ選びをする際の参考になれば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございますm(__)m
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